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佐々木 亜里沙

Jira のプロジェクトを横断する小さなプロジェクトの進捗管理の仕方案(マイクロサービス編)

とあるお客様のサービスは、昔モノリシックに作成されていたのですが、近年マイクロサービス化されてきており、その数も増えてきました。 マイクロサービスに分けることで、一つのサービスの中で開発を行い、影響範囲を小さく・デプロイを細かくしサービスリリースすることが利点ではありますが、 一方、これらマイクロサービスを連携するデータパイプライン部分に修正が発生すると、複数のマイクロサービスの改修をしないといけないこともあります。プロジェクトをまたがる進捗の管理をどうしたらよいか試行錯誤していましたが、最近の Jira Cloud のアップグレードでざっくり状況の可視化がしやすくなりましたのでご紹介します。...

Keycloak の master レルムの管理ユーザを削除してしまったときの対応方法

みなさん Keycloak 利用してますか? ちょっとした API の打ち間違いなどで、master レルムの管理者ユーザ(環境変数で指定できる初期ユーザ)を誤って削除してしまうときってありますよね。あったんです。 ということで復旧を試みました。 まず、アプリを再起動してみましたが、復旧しませんでした。 こちらの記事にあるように、すでに master レルムに他のユーザが一人でも存在する時は管理者ユーザは再作成されないようです。 なので、惜しいですが既存のユーザを全て削除することにしました、、後から API で追加しなおすことにします。 以下の SQL を実行して master レルムのユーザ...

jackson の @JsonCreator を使ったデシリアライズについて調べたこと

@JsonCreator 使っているプロジェクトはいくつかあるのですが、時々デシリアライズ部分でエラーが発生し、Lombok とも合わせると問題がどこなのかわからなくなったりするので調べてみました。 かなり消化不良なまとめですが、@JsonCreator 使う時は jackson がよしなにやろうとしているロジックやパターンが複雑なので、明示的にこちらからどういう方法でデシリアライズしてねという指定をしておいた方が、デシリアライズ時にエラーに悩むことが少なくなりそうという感じでした。 最新の jackson は現時点で 2.13.x で、今後 3.x が出てきますが、2.12.6 バージョンで...

スクラムマスター研修を受けてきました

スクラムマスター認定のための研修を受けてきました。 社内でもスプリントを回して振り返りを行っていますが、本当にこれでいいのかな?ということや スプリントを回す = スクラム ... ではないよな??? といった基本的なこともあやふやだったので 今回、改めて研修を受けることにしました。 一番の収穫としては、エンジニアだけでなく、色々なバックグラウンドを持った方々(アナリスト、マネージャー、すでにスクラムマスターの方)と一緒にスプリントを回しながら、 お互いの疑問や悩みについて共有できたところです。 理想的なスクラムマスター像や、運用にあたり注意したり、検討していく必要のある点などを学んでいけたの...

Jira Software でスプリント権限をつけているのにスプリントを開始できないときの対応

細かすぎるのですが Jira の仕様の小ネタです。 Agile な開発をする際に使える Jira Software のスプリントですが、今回はある1プロジェクトのチケットをエピックリンクでフィルタしただけのスプリントで、 かつ、プロジェクトの権限はすでについているのに警告表示されてしまう場合です。 フィルタを元にスプリントを作っていると時々こんな状態になります。 ちなみにこのスプリントで指定したフィルタはこんな感じです "エピック リンク" = ABC-1111 ORDER BY ランク ASC 警告文は「すべてのプロジェクトにて「スプリントの管理」権限が必要」と書いてありますね さて、これを...

Statuspageについての概要

Statuspageとはなにか https://www.statuspage.io/  アトラシアンのサービスの一つで、ユーザにインシデントやサービス停止、定期メンテナンス情報を共有・コミュニケーションすることができるツールです。 ユーザはメールやテキストメッセージを受けることができ、他のインタフェースのシステムステータスを直接ステータスページに埋め込んで状況を共有することができます ステータスページ自体にはサーバやシステムの直接的なモニタリングをする機能はありませんが、モニタリングツールと連携したり、APIを使ってステータスページを更新することができます。 見た目デフォルトはこのようなページ...

Jira Service Desk での「顧客」メニューについて

Jira Service Deskに関する顧客と表示の概念についてちょっと分かりづらい点の補足です。 ドキュメントを読みつつ動作確認しまとめたもので、現時点のもの(JIRA Service Desk Server版 v4.4.0および現時点でのCloud版)ですがもし間違いあればご指摘いただければと思います。 ①Jira Service Deskの「顧客」メニューには、「エージェント以外でそのプロジェクトにアクセスできるユーザ」が表示される つまり実際にポータルから問い合わせするカスタマーだけでなくコラボレータも「顧客」メニューに表示されます。 顧客応対する人:プロジェクトロール"Servic...

JQL for Jira Service Desk

今回は Jira Service Desk の小ネタです お客様(社内含め)窓口を用意して依頼を受け、リクエストのステータスを見ながら管理するのは慣れてきたけれど、 運用の問い合わせが増えてきたら、リクエストをどのようにフィルタリングするかを知ることも大事になってきます。 そこで JQL の出番なのですが、Jira Service Desk の JQL は少し癖がありますのでご注意ください。 ちなみに Jira Service Desk だけでなく、ノーマルな JQL の書き方は こちら でも紹介しています! 前提 Jira Service Desk 登場人物 言葉と概念をまとめてみます。 J...

Confluenceでチームの日報をまとめる with アドオン

レイアウトを変えてみたのでアドオンとともにご紹介します。 Before これまでも日報を書いてみんなの進捗を確認しあえる場はありましたが、日報の管理は各チームごとに別々のスペースに分けて管理していました。 日報は記載項目を固定したかったため、「ページ」に対してテンプレートを適用して管理していました。(※デフォルトの機能でブログはテンプレートが使用できない - Confluence 6.14.1 Server版 2019年3月現在) 問題点 各スペースは閲覧権限が各チームごとにあるため、別チームのスタッフがスペース内の日報を閲覧できませんでした。 ページツリーの下にスタッフの日報がずらっと並んで...

Spring Java Format を使って Springスタイルでコードフォーマット+チェックする

Springのコードを書き、PRを出すタイミングで不要なスペースや改行してないなどといったコードフォーマットのチェックを行いたい時に、 Spring Java formatを利用する機会があったので紹介します。 Spring Java Formatとは Spring本家から出ている、一貫したSpringスタイルを提供するために任意のJavaプロジェクトに適用できるプラグイン 詳細はGithubにて できること: 折り返しと空白の規約を適用するソースフォーマッタ コードベース全体の一貫性を強化する(チェックスタイル) シンプルで、準備もpomに書いて実行するだけなのでとても簡単ですが、 自社のス...