20
Mar 2018
by
並木 友祐
春めいた陽気の最中、雨の真冬の気温に戻り、体調管理がせせこましい今日この頃
皆様いかがお過ごしでしょうか。こんばんわ。ナミキです。
今日はAWSのELBの暖気申請についてのメモです。
ALBやNLB、種類も多くなってきており、暖気の必要のないLBもありますが
まだまだ現役稼働数NO.1?と思われるELBについて、今後も必要になると思い、自分用に記録します。
ELBは負荷に合わせてスケールする機能がありますが
ELBのスケールにはある程度の時間がかかり
リクエストが瞬間的に増えたときはELBのスケールが間に合わないことがあります。
その際ELBはHTTP 503を返します。
そこで回避策として、あらかじめTVやメディアによる露出など急激なアクセス増が予想される場合に
ELBの暖気申請を行い事前にELBをスケールしておきます。
※注意事項としてAWSサポートプランはBusiness / Enterpriseに加入している必要があります。
ELB暖気申請フォーマット
以下、申請フォーマットの内容です。
- ELB名・リージョン、またはFQDN
- 予測されるピーク時のリクエスト数 (requests/秒)
- 予想されるピーク時の1リクエストあたりのリクエストサイズ+レスポンスサイズ(bytes)、または想定スループット(bit/秒)
- Pre-warmingが必要となる期間 (開始時刻・終了時刻)
- HTTPSの利用有無、利用する場合にはHTTPとHTTPSの割合 (%)
- 利用するAZ(アベイラビリティ・ゾーン)の数
- バックエンドインスタンスでのKeep-aliveの設定可否
- イベント日までにバックエンドEC2インスタンス数を増やしますか。(増やす場合はいつ、どのくらい増やしますか)
- トラフィックパターンをお知らせください。(どのくらいの期間でどのくらいトラフィックが上がりますか)
- ユースケースをお知らせください。
申請サンプル
- ELB名・リージョン、またはFQDN: xxxx-www-tagbangers.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com / 東京リージョン
- 予測されるリクエスト数 (リクエスト/秒):2000/秒
- 予想されるピーク時のスループット (bit/秒):50KB/req
- Pre-warmingが必要となる期間(日本時間):2018/2/24 (0:00)~ 2018/3/4 (23:59)
- HTTPSの利用有無、利用する場合にはHTTPとHTTPSの割合(有/無、%):有、99%
- 利用するAZ(アベイラビリティ・ゾーン)の数: 2
- バックエンドインスタンスでの Keep-alive の設定可否:可
- バックエンド EC2 インスタンスの台数:5
- ユースケース:サイト内でイベントがあり、期間中にアクセス増が見込まれるため。
以上です